非常に広い周波数帯域を使う近距離無線技術。センチメートル精度の測位が可能で、AirTagやスマートキーに採用。802.11bfのWi-Fiセンシングとは競合・補完の関係にある。
UWB(Ultra-Wideband)は、500MHz 以上の広い周波数帯域を使って極めて短いパルスを送受信する無線技術です。最大の特徴はセンチメートル精度の位置測定が可能な点で、Apple の AirTag や自動車のスマートキー、物流倉庫での位置追跡などに広く採用されています。
802.11bf の Wi-Fi センシングと比較すると、UWB は測位精度で優れる一方、専用チップと専用インフラが必要です。Wi-Fi センシングは既存の Wi-Fi アクセスポイントを流用できるため、導入コストの面で有利です。用途に応じた使い分けが現実的です。
実際の現場では、UWB で高精度な位置を特定しつつ、Wi-Fi センシング(CSI ベース)でエリア全体の在室・動線を面的にカバーするハイブリッド構成が検討されています。「点の精度は UWB、面のカバレッジは Wi-Fi」という棲み分けが一つの方向性です。