周波数帯域を多数の直交するサブキャリアに分割して並列伝送する変調方式。Wi-Fi 4以降の全規格で採用され、802.11bfセンシングのCSI取得を支える基盤技術。
OFDM(Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)は、広い周波数帯域を多数の狭帯域サブキャリアに分割し、それぞれにデータを載せて並列伝送する技術です。各サブキャリアが数学的に「直交」しているため、互いに干渉せず高密度な周波数利用が可能になります。
Wi-Fi 4(802.11n)以降の全規格で OFDM が採用されており、Wi-Fi 6(802.11ax)ではさらに進化した OFDMA(直交周波数分割多元接続)が導入されています。例えば 80MHz 帯域幅の Wi-Fi 6 チャネルには 約 1,000 本のサブキャリア が存在します。
802.11bf センシングにおける OFDM の意義は、サブキャリアごとに独立した CSI が得られる点にあります。サブキャリア数が多いほど空間の変化を高次元で捉えられるため、NDP を使った測定で高精度なセンシングが可能になります。OFDM は通信とセンシングの両方を支える基盤技術です。