またも1年ぶり位の更新です。
ご無沙汰しております。
FlexGear(フレックスギア)の阿部 茂です。
今回は防犯の基礎として、RBSS制度(優良防犯機器認定制度)について
解説したいと思います。
RBSSとは
RBSSとは、日本防犯設備協会の審査基準に
合格した防犯機器にだけ認められる優良防犯機器を指します。
2008年10月にRBSS制度(優良防犯機器認定制度)として発足され、
当初、アナログ形式の防犯カメラとデジタルレコーダーの認定制度でしたが、
2010年にIP-IF方式(ネットワーク型)に基準を拡充
2014年からは、LED防犯灯の認定基準も追加されました。
RBSS制度が生まれた背景
ここ20年で防犯カメラの設置台数は右肩上がりに増加しており、
犯罪を捜査したりする際に、防犯カメラの映像を利用する事が増えてきました。
しかし、防犯カメラに関する明確な仕様が決まっていなかった事から
カメラ性能には大きなバラツキがありました。
せっかく容疑者を撮影していても、
捜査に利用できるレベルの映像情報を取得できなければ、
撮影している意味も薄れてしまいます。
そこで、より効果的に機能する優良な防犯機器の開発及び普及を
促進し、国民生活の安全と安心に寄与することを目的として
日本防犯設備協会によりRBSS制度が発足されました。
RBSSマーク
RBSS制度に認定されるとRBSSマークの使用が許可されます。
RBSSマーク モノクロ
登録されたRBSS機器(優良防犯機器)は日本防犯設備協会の
ホームページで公表されています。
RBSS制度の審査基準は2種類
認定審査の基準は2種類設けられており、
資格審査と機器認定審査に
分かれています。
- 資格審査
- 機器認定審査
- 機器認定審査は、性能面の審査になり、
必ず満たす必要がある共通機能と、
利用目的に応じて必要になる高度機能に分けて審査されます。
資格審査の審査内容は、主に4つあり
機器の瑕疵担保責任を負う事への意思表示、
生産品質マネジメントシステム、商品問い合わせへの対応能力
保守部品の供給能力を審査します。
防犯カメラ機器認定基準(RBSS 0002)
主な共通機能の項目
- 平均故障間隔(MTBF)が30,000時間以上
- 逆光補正機能
- 水平解像度が470TV本以上
- 最低被写体照度の性能が3.0ルクス以下に対応
主な高度機能の項目
- 暗視効果のあるデイナイト機能
- 最低被写体照度の性能が0.5ルクス以下に対応
- 逆光時撮影のダイナミックレンジ拡大比が40dB以上
デジタルレコーダー機器認定基準(RBSS 0003)
主な共通機能の項目
- 平均故障間隔(MTBF)が30,000時間以上
- 記録画素サイズが640×240ドット以上
- DVD-RやUSBメモリーへ取出し可能
- 日付・時刻で検索可能
- 全チャンネル1秒1コマ以上の記録レート
主な高度機能の項目
- 全チャンネル1秒5コマ以上の記録レート
- 音声記録機能
- ハードディスクの増設
LED防犯灯機器認定基準(RBSS 0004)
主な共通機能の項目 ※共通機能のみ
- 全光束は、定格光束の90%以上
- エネルギー消費効率は、80lm/W以上
- 光源色の相関色温度は、表示値の5%以内
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